ロードレース観戦をネット中心でなんとかする諸々の方法

東日本大震災の様子は海外でも大きく取り上げられており,ヨーロッパを本場とするサイクルロードレース界でも震災を気づかったメッセージを発信している選手が多いようです.先日のレースでは,スタート前にチーム・レディオシャック別府史之を先頭に黙祷が行われていました.これを機として,別府選手の発案によりTwitterで「You are NOT alone.」というスローガンが推進されており,各国のビッグレーサー達も協賛しているようです.
http://twitter.com/#!/Fumybeppu

…と,プロロード界隈の話題はちょくちょく集めている俺ですが,サイクルロードレースを放送しているJ-Sportsには残念ながら未加入です.たまにニコ動に上がって(は大体まもなく消されて)いるJ-Sportsの実況を聞いていると,観戦初心者にもわかりやすいルールやレース運びの説明,どっから仕入れたのかよくわからない選手やレース運営の周辺ネタの紹介,はるか上空からの空撮映像でもフォームで選手を判別できる栗村修氏の解説,現地に輸入されたりもする選手のニックネーム等,やはり楽しめる要素は確実に多いように思います.
ウチのテレビ環境ときたら地デジ対策すらまだしてない現状なので,対応の折についでにスカパーをひっぱってくるつもりではあるんですが.実はロードレース観戦って自分で走るより面白い!ということをより多くの人に広めたいということで,とりあえず無投資でひととおり楽しむ方法を紹介しようと思います.
自転車に乗らない人でも風景を含めて観て楽しめるスポーツですし(欠点は競技時間が長いのと人数が多すぎることだろうか),自転車に乗る人にとっては,特にせっかくロードバイク(レーサー)に乗ってるのにロードレースにサッパリ興味が無いというのは,楽器弾けるのに音楽聴かないぐらい勿体無いことじゃないかよーと思ったりするわけです.

ステージレースのDVDは実はビギナーには地雷かも

ツール・ド・フランスなどの著名レースはDVDも発売されているんですが,およそ(200km×20日)を2枚のDVDにおさめているので,当然ながらダイジェストです.

ツール・ド・フランス2010 スペシャルBOX [DVD]

ツール・ド・フランス2010 スペシャルBOX [DVD]

早速ですが,初っぱなにこれを買って楽しむのは至難の業だと思います.ツールドフランスステージレースといって複数試合の総合成績で争うので,別のスポーツに例えて言うと,内容的にはプロ野球ペナントレースのダイジェストとかに相当します.むろん○打席連続ホームランとかファインプレイなんかのクローズアップはあれど,見所が細かくなっちゃて初心者には勧めにくいですよね.スポーツ観戦全般に言えることだと思いますが,勝ち点式に代表されるシリーズ戦の終了後にダイジェストだけを見て楽しめるのはかなりの玄人でしょう.
ですがリアルタイムで見ていれば,優勝を見越した試合運び(野球だとマジック点灯で一喜一憂みたいな)や選手達各々の勝負所(盗塁王とか連続安打とか),ここぞというところで落胆させられるアクシデント等,日々変化する状況を楽しめるのでダイジェストを見ても楽しめるわけですよね.サイクルロードレースも,複数日にわたって行われるステージレース形式のものを見るなら,『可能な日はライブ放送を見て,無理な日は後からニュースサイト等で試合レポートやダイジェスト動画を見る』,という楽しみ方が最適だと思います.


一方,パリ〜ルーベに代表される,一日だけで勝敗を決するワンデーレースとよばれる形式のレースもあります.中でも歴史をもつワンデーレースは「クラシック」と呼ばれていますが,一日で終わるのをいい事に選手の疲労蓄積が考慮されておらず,延々と続く石畳,斜度20%を軽く超える激坂,300kmの超ロングコースなど,何ともエクストリームな内容のものが多く,一日に全てが凝縮されています.2010年はクラシックスペシャリストのトム・ボーネンが,絶好調のカンチェラーラにことごとく粉砕されるフルボッコぶりで盛り上がりました.今年2011年はリベンジに燃えるであろうボーネンに注目です.
クラシックの一つ,ツール・デ・フランドル(現地語でロンド・ファン・フラーンデレン,日本語で言うとフランダース一周)の2010年のワンシーン.激坂(しかも石畳)でのボーネン(ベルギージャージ)と独走王・カンチェラーラ(スイスジャージ)との一騎打ちです↓
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もしDVDを買うとすれば,どちらかというとこのようなクラシックのほうが楽しみやすいと思います.

パリ~ルーベ 2010 [DVD]

パリ~ルーベ 2010 [DVD]

何かの機会であえてツールドフランスを挙げず,「自転車レースってよくわかんないけどあれでしょ,パリルーベとか」とか言えばタダモノじゃない感が出せるかも(!?)
ステージ形式のレースでは,各ステージでの順位・総合タイムでの順位・山岳賞・スプリントポイント賞など評価の基準が複数ありますが,一日で終わるレースは基本的に「勝った奴が勝ち」という明快なルールなので,なおさら見始めとしてはオススメです.
(ちなみに『弱虫ペダル』というサンデーの漫画で目下進行中のインターハイは,この二種類のレースを混同しちゃっているためルールが意味不明で,やたらとカオスな展開になってしまっています…話はアツくて面白いんですがね!)
クラシックの各レースは,ステージレースが本格化する前の4月に集中しています.ライブで見るなら,ここで活躍した選手やチームに注目しておいて(ひいきを作っておいて),5月以降のステージレースで応援する,という流れもいいかもしれませんね.実際のところはツールドフランス等で上位を狙う選手達は4月期は調整に入っていて,あまり無理をしないことが多いので出席率は高くないという罠もあるんですけども.
ちなみに俺は2010年のシーズンを振り返って,ヒーロー級のスーパーエース達はさておき,「なんかしょっちゅうアタックしているところを見かける果敢なヤツ」という印象を受けたオメガファーマ・ロットフィリップ・ジルベールと,タイムトライアルをベースにポテンシャルの高さを見せるがスペックがかぶり気味のライバルが多くて苦難の道のりっぽいチームスカイのブラッドリー・ウィギンスを特に応援したい!
眉間にしわ&アゴ割れ&つぶらな瞳のなんとも渋い顔で走って途轍もなく強いのに微妙に勝てないカデル・エヴァンスかませ役がすっかり板についてきてしまったクネゴ君などネタキャラ(失礼)も多くて面白いですが.

…ともあれ,まずは4月期のクラシックから見始めてみようぜ!

ライブストリーミングを見る

日本ではJ-Sportsサイクルロードレースの放映権を買い取っており,独占的に配給しています.他国でも同様に,スポーツ誌やテレビ会社等が放映権を買っているわけですが,ダイジェストやラスト数kmをYoutube等の動画共有サイトで配信するなど,ネットでの展開にもわりと積極的なところがあります.イタリアのスポーツ紙La Gazetta dello sport(ガゼッタデロスポルト)に至っては,ジロ・デ・イタリアiPhoneアプリで配信してくれたりしてました.おかげで昨年の新城の世紀の逃げ切りシーンも電車の中で見れましたよ!

で,ライブストリーミングをまとめているsteephill.tvというサイトがあります.
http://www.steephill.tv/
基本的に英語の読み取りは必須になるのでご了承下さい.
トップページでは,右にステージ系/クラシック系で別々になったレースカレンダー,真ん中に直近のレースのページへのリンクが表示されています.

とりあえず3月19日に開催されたクラシック,ミラノ〜サンレモのページを見てみましょう.
トップにはチャンピオンの写真.他の写真へのリンクもあります.

Profile」をクリックすると,コースの起伏データを示しているサイクルロードレースのキモ・コースプロフィールが表示されます.

ロードレースにおいて最もレース進行に変化が起きやすいのは登りです.慣れてくれば,これを見るだけで「一つ目の山で集団が分裂して逃げ争いが本格化するかも.とはいえそんなにキツくないからクライマーのためのステージというわけでもない.その後も細かい登りが続くから揺さぶりがかかってカヴェンディッシュみたいな純スプリンター(重量級の短距離決戦型)は落ちるな多分.逃げの小集団に残って,かつ最後に飛び出せる力がある奴が勝つかな?」みたいな勝手な妄想が膨らむわけです.

その下にはリザルト,レポート記事,ラスト数kmやハイライトの動画等へのリンク.ちなみにレースの結果は,登りでの揺さぶりに食らいついて小集団に残れる対応力があり,かつスプリンター系の脚のためラストスパートが得意な,チームHTCハイロードのマシュー・ゴスが優勝です.だいたい↑の妄想は当たってる.ていうかゴスさん今期調子良いなおい.

ページ右部にはスタートリストがあり,出場選手がリストになってます.背番号が一桁のチームは前回優勝のチーム.下一桁が1の選手は,あんまり一概には言えませんが各チームのリーダー.2以降に序列がある感じはしないですがどうなんでしょうね.ステージレースのページの場合は各ステージのコース紹介やリザルトもここに追加されます.
さらにその下にライブストリーミングのまとめがあります.

もう終わったレースなのでリンク先は何も無かったり別の所へ飛ばされたりしますが,レース中はそこでライブ配信が行われています.
ただ,「restricted」と添えられている放送は,(たぶん放映のライセンス等の都合で)特定の国以外からはアクセスできなくなっており視聴不可.「unrestricted」とされているもののみ視聴可能です.ライブ配信のページは時限式の広告リンクがつけられていることもあり,騙しリンクを伴う怪しいものも少なくないのでちょっと注意しましょう.

で,実況の言語はだいたい英語どころかスペイン語フィンランド語など,盛り上がってるのかどうかすらサッパリわからん言葉ばっかりなので,実況を聞くのはあきらめて別の情報源を併用します.

cyclowiredのテキストライブを併用

日本の自転車情報サイトcyclowired.jpでは,主要なレースの進行中にテキストライブを行っています.たとえば上記のミラノ〜サンレモのログはこれ
J-Sportsの実況ほどではないですが選手の解説も軽くしてくれるし,レースの「展開」を含めた動きを書いてくれるので,映像をただ見ているだけでは分かりづらい「いま何が起ころうとしているか」というところも把握できるのは観戦を楽しむ上で非常に大きいですね.

Wikipediaなんかも併用

全ての選手の情報は登録されていないですが,例えば日本語版Wikipediaでも各チームのTOP3格ぐらいは少なくとも掲載されているので,誰かがアタックをかけたら,とりあえずその人をWikipediaで調べてどういう選手か知っておくなどしてます.

cyclowiredとcyclingtimeでレポート記事や周辺ネタを収集…

レースが終わると各ニュースサイト等でレポートが掲載されます.日本語サイトとしてはcyclowiredcyclingtimeの2つが大手だと思います.
cyclowiredは商品レビューという名の提灯爆発の記事がトップページの半分を占めてますが,ニュースについてはわりと中立的な観点で書いてくれているため読んでいて気分が悪くなるようなことは殆ど無いです.また,記者が日本人なだけあってかロードやMTBで活躍するプロの日本人に関する情報がよく出てきます.ヒルクライムエンデューログランフォンド等の国内でのホビーレースやイベントのレポートもあるので,レース等への参加に興味の有る人も要チェック.
cyclingtimeは海外ニュースの翻訳がメインのため日本人への偏りは少なめ.それはまぁいいとして,全体に漂うゴシップ臭さが何とも.ドーピングネタや運営周りのゴタゴタについてはやたら詳細に書いてくれます.選手やチームの内情近くまで踏み込んで書いてくれるので観戦にも深みが出て楽しいですが,そんなこんなで見ていて気持ち良くない記事もちょくちょくあると感じてます.商品PRはお台場にあるcyclingtime storeの店の人が自発的に書いているのか,メーカー視点というよりショップ視点での紹介に徹しており過剰な提灯記事っぽさが無い印象です.

自転車通勤をしてみる人向けの文章

東日本大震災に伴って首都圏の交通インフラが麻痺しています.
こんなことで「困る」とか言っているレベルじゃないというのも確かにありますが,発電所がまるごと駄目になるという災害の性質上,この状況は数週間以上にわたって続く可能性もあるため,日常として受け入れることについても考えておく必要があると思います.

追々記事にする予定でいますが,自転車いじりの中で余ったパーツを組み付けて普段乗り用のロードバイクもどきを組み,先月から片道7km強程度ながら自転車通勤を始めました.地震当日の金曜も,電車が止まって通勤・通学経路がストップした中でしたが,幸い自転車通勤に切り替えていたため問題無く帰宅できました,土日で各所のママチャリ屋からも在庫が消えたりしたようで,やはり当分自転車の移動を考えている方も多いのではないかと考えられます

「あ,明日から道路が自転車であふれかえる事になるかも?」と思いついた日曜の夜に自分もTwitterでちょこっと話題にしてみたのですが,どうやら #jite2 という自転車通勤に関する話題を扱うハッシュタグで今回の災害の影響に関しても取り上げられていたようで,Togetter(Twitterの話題まとめサービス)で関連するまとめが作られています.
Togetter - 「これから自転車通勤を始める人が気を付けておくべきことまとめ」

なんかこのタイミングでプロ自転車ツーキニストっぽい人が厳格に交通ルールをバキバキ指摘したり,自転車趣味でもない人に空気圧の管理を要求したり,必要にせまられてやってるのに「雨の日は乗るな」とか無茶振りをキメた相変わらずの勝○和代氏のような人がいますが,個人的には細かい事を気にせずに足の延長として使えるのも自転車のいいところだと思ってるので,基本は結局思いやりとかマナーとか想像力とかその手のものを持っておくのが一番大事だと考えてます.

スポーツ自転車を趣味とする人が交通ルール等に敏感なのは,車輛としてしっかり振る舞わないといけない程度にスピードが出ることが第一にあると思います.こっちはこっちで強度のある運動で体を追い込んでいたりして,上記の思いやりその他をないがしろにしがちな場合も多いので「気が立っている自分」になっていることを重々認識すべきだと思ってますが.

ただ,いくらスピードを出さない自転車でも,数が増えてくるとさすがに混乱の元になりやすくなるので,交通ルールをある程度知っておく必要があるのも事実.普段よく目にする「ちょっとこわい自転車の乗り方」ですが,数が増えると事故になりそうと感じるケースが多いので,この場で安全な乗り方について触れてみておこうかと.

車道の「左端」を走りましょう

道路の右端は右車線です.つまり右端を走るのは逆走していることになります.
車としては避けるタイミングを計りづらく走りづらいです.また,他の自転車や原付にとっては,車に逃げ道を塞がれる中で正面から突進してくるためまさに脅威です.

交差点では左折車に巻き込まれないように注意しましょう.左折車線での信号待ちなど,どうしていいかわからなければ降りて歩道に上がってしまえばいいです.

歩行者優先

自転車は加減速が遅いため,できるだけ止まらずに走りたいという意識が働きやすいと思いますが,あくまでも歩行者が優先で,かつ自分は歩行者ではないという自覚が大事かもしれません.自転車の数が増えてくると,これがひときわ危険になってくるような気がします.

ながら運転は厳禁

ケータイいじりながら,音楽聴きながら,傘さしながら等.「自分は注意してる」と思って乗っていても,傍から見れば注意力が散漫になっていることが明らかに分かります
ちなみに都内では,これやってるとお巡りさんに停めさせられてお説教食らうようになってるみたいですよ最近.

結局

自転車はそのフットワークの軽さと規律の緩さゆえ,二段階右折を避けるための交差点前での逆走など,「このぐらいならいいよね」と,ちょっとイレギュラーな動きをしてしまいたくなりがちな乗り物です.ですが,そういう「ちょっと」な動きをしたくなる場所というのはほとんどが交通の変化が大きい場所なので,事故の原因になりやすいわけです.
みんなで協力してこの災害に立ち向かっていこうというときに,全然関係ないところで事故って悲しい結果にならないよう,自分としても気をつけて自転車通勤を続けていこうと思います.

TAPCO by Mackieブランドが終了してた

宅録ネタが増えてきて,やっとブログの名前に沿った内容物になってきた感じ…
さて,Mackieという米国の音響機器メーカーがあります.主力製品はミキサーやPA.特にアナログミキサーの「VLZ」シリーズは,レコ志向の宅録屋からライブ志向のバンドマンまで広く愛されているモデルだと思います.
http://www.mackie.com/jp/products/1402vlz3/

長所としてよく挙げられるのは,マイクを繋ぐと存在感のある元気な音になるということで高級な専用品よりも愛されることがザラだという高品質な「XDR」内蔵プリアンプや,踏んでも落としてもビールかけても壊れないとすら言われる異様なほどの堅牢性,といった点があります.これらはもちろん高評価の根拠の一部なんですが,個人的には,何よりあくまで現場(セッション会場,練習スタジオ,宅録など)の要求を知り尽くしたような痒いところに手の届く感じのルーティング周りの設計がマジでお気に入りです.
例えば…

  • 従来は設計上の都合から生じていた裏技であったインサーション端子の半差しに正式対応していて,限りあるバスやセンドチャンネルを使わずに任意のチャンネルのドライ音をそのまま分岐して持ってこれる

 

  • 各アンプ部のユニティゲイン(利得1)の場所が明記されている
  • バスの送り戻しの設定の幅が柔軟で,「録音用出力」「モニター返し」「グループch」「マイナスワン」等といろんな配線を考えるたびにちょうど都合の良い機能が用意されている
  • ついでに,こういった細かい機能をつけることになったいきさつまで面白おかしくマニュアルに書いてあるw

 
等々.
低価格音響機器の雄(?)・Behringerは名前も見かけもスペックもソックリの製品を割安で出していますが,Mackieの製品は細かいところを見ていくと本当に関心させられる「現場主義」みたいなものを感じるウマい設計で,値段の差もこりゃ納得と感じる内容だと思ってます.

とは言っても絶対的な価格では若干高く留ってるのは事実なわけで,予算に敏感な個人ユーザーはBehringerへなびきがちな傾向があるのは事実.そこで対抗策かどうかは分かりませんが,2006年あたりからMackieTAPCOというブランドを立ち上げました.
TAPCOブランドは,ミキサーはチャンネル少なめ,モニタースピーカーは径小さめ,オーディオインターフェースも入出力少なめと,主に個人ユーザーをターゲットにした低価格帯において,Behringerに対する競争力をさらに確保するための商品ラインを投入している印象がありました.
俺も以前,出先での録音向けにTAPCOの Blend 6 という1万円ぐらいのミキサーを買ったのですが,ミキサーとしては最低レベルの価格帯であるにもかかわらず

  • マイク入力のついているモノラルチャンネル2つはハイインピーダンス入力対応(エレキギター直結可能)
  • 本家Mackieのミキサーのマイクプリが「XDR2」に進化したので,型落ちの「XDR」を流用して内蔵
  • MAIN MIXとCONTROL ROOM出力が独立しているため,スピーカー送りとヘッドホンモニターを別々に制御可能
  • バスはMAINの1系統しかないが,2chのセンドのうち片方がプリフェーダ(ボリュームを通る前)からルーティングされているため,ボリュームを切ってセンドに送ることで実質的に簡易なバスとして使える

など,安くまとまる範囲で凝りまくってて超便利.
当然ファンタム電源もついてるので録音のお供に使いまくりです.

このムービーでは頑丈さにだけフォーカスしてますがw

でも,俺も実際日常的にコイツの上にどん兵衛とかドクターペッパーとかひっくり返したりしてるけど全然無事なんでやっぱり頑丈さは嘘じゃないんでしょう(そもそもどんな環境で作業やってるんだ俺).

しかしそんなTAPCO by Mackie,新製品の話を長らく聞かないなと思ったら,2011年1月でブランド展開は終了となったようです.残念.
Behringerには勝てなかったという経営判断か何かは知る由もありませんが,どちらにせよMackieさんのことだから,また何か面白い企画を立ち上げてくれるはず…と期待していようと思います.

ラストエグザイルの新作が製作決定

先月の話になるんですが,アニメ「ラストエグザイル」の新作の制作が発表されました.
ラストエグザイル-銀翼のファム-
http://www.lastexile-fam.com/
ラストエグザイルは2003年に放送されたGONZO制作のアニメで,飛行要塞や戦闘機なんかを題材にしたスチームパンク系のストーリー.
飛行機乗りのエヴェレストたる嵐の難所・グランドストリームをまたにかけた,朝廷vs幕府のような2大体制のぶつかり合いが話の大筋です.主人公クラウスとパートナーのラヴィ達は,飛行機ポーターの営業中にひょんなことからアナトレー(幕府側)の艦隊の一員として戦闘機乗りになり,戦艦シルヴァーナでの生活で様々な人間関係に触れながら,グランドストリームを目指します.
アニメを代表する戦闘機である「ヴァンシップ」も,レシプロ(プロペラ)機時代をイメージした原動機(スチームパンクらしく謎の媒質が動力になっています)やオープンコクピットのデザインで,機銃によるドッグファイトやエアレースのエピソードがあります.
お約束な感じの産業革命期っぽい世界観に,ちょっとエキゾチックな雰囲気で統一された音楽も結構楽しめました.去年クラブイベントで使うためにオープニングテーマのRemixを作ったのですが,今回新作発表と聞いて,アニメのシーンを切り出して作った動画をつけてアップしてみました.


このアニメ,ストーリーとしてはわりとしっかり区切りがついたので続編は無いかと思っていましたが,世界観を共有して新しい話として展開するそうです.
加速しながら垂直上昇できる戦闘機に乗ってるくせにインメルマンターンで大騒ぎするのを筆頭に,空戦機動周りの検証は結構おかしくてリアリティに欠けてましたが,できれば今回はそのへんも詰めてほしいところ!!
去年放送された「ストライクウィッチーズ」の新作は,エンジン音,機動,元ネタ等ミリタリー関連にかなり凝るようになって,軍ヲタも大喜びの内容に仕上がってたので良かった.ラストエグザイルもあれぐらいのものを期待したい!勝手に!


ちなみに,アニメの空戦で一番好きなのはやっぱりスカイ・クロラ
計器の針一つ一つまで動いたり,プロペラが雨を切るなどの細部にわたるディティール,Gを受けて大きく振られる首,パイロットの視点や機載カメラをイメージしたアングル,エンジンの空冷・水冷の鳴らし分けまでして圧倒的なパワーを伝えてくる効果音等が,渾然一体となって「臨場感」「リアル」を演出してると思います.ストーリーや,狂気と高揚感に埋め尽くされた心理描写は原作の小説が遥かに上ですが.というかそこは映画版ではわりと捨ててる感じだな.

サイレントチェロの音について

チェロと音楽制作,サイレントチェロ購入まで

俺がわりかし昔からやっている楽器としてチェロがあります.中高生時代に地元の弦楽団に入ってボチボチやってたんですが,オーケストラに乗るようになってからはあまり楽しめなくなり,大学に進学して環境が変わったついでにやめてしまいました.

というのも,すごいかいつまんで言うと,「みんなで良い音出そう!」といってもチェロの後ろの方のしょぼいのが一人ぐらい居なくても正直何も変わらんのは当人が一番理解しとるわけで,いらん子とわかっていながらあえてオケに食らいついて,高い技術的要求をその場限りでこなしていくという日々を続けるモチベーションは俺には無かったのです.

一方,高1の時にいわゆるDTMを始めて打ち込み音楽を作ったりすることを始めました.ゲーム音楽の再現やアレンジで賑わうMIDI,海の向こうのアンダーグラウンド・クラブミュージックのシーンそのものを体感できたMOD,音楽で遊べる(ビジュアルやゲーム性も曲と併せて評価される)BMSなど,『個々が作った音楽でみんなが楽しみ,交流できる』ネット文化のようなものが結構あって居心地がよかったので,もっぱら打ち込みばっかりやってました.今でいうニコニコ動画VOCALOID界隈にも通じている流れですよね.
さらにシンセサイザーの構造を勉強すればするほど,当時学校(高専)で習っていた制御工学や電気電子回路なんかともリンクしてきて毎日楽しかった…

その後,大学院生の時に同人音楽サークルを立ち上げ,たくさんの音楽仲間に恵まれてCDを自主制作したりするようになりました.自分の役割としては主に電子音楽系の打ち込みと,生演奏の録音・編集等のサポートだったのですが.アコースティックギターとパーカスに合わせてチェロを演奏するアレンジを作ろうとしたことをきっかけに,自分の中で長年別々に扱っていたチェロと電子音楽がやっとこさ一体に.バンドの編成楽器として演奏する,ポップ楽器としてのチェロです.同業者としては溝口肇世界の車窓からの人)か,柏木広樹エヴァのチェロ曲音源とか冷静と情熱のあいだの人)か!(何)これは楽しい!

下手は下手なりに表現できることはあるのに,オケの後ろでただ埋もれてるなんてもったいない!と何やら水を得た魚のようになってからは,今まで無かったぐらいチェロを弾きました(まぁそれでも下手なんですけど).本来楽器の楽しみ方なんていくらでもあるはずなんですが,初期に過ごしてきた環境が自分にとっては広がりが無かったせいなのか,さらにクラシック楽器を取り囲みがちな保守的な文化(楽器屋とか発表の舞台も含めて)も手伝って,これだけのことに気付くのにやたら時間がかかってしまいました.

そんなこんなで,チェロをPCで録音して他の生楽器や打ち込みと合わせたりすることが多くなり,ブログのタイトルの如く『宅録チェリスト』を標榜するようになってからは(って腕は全然追いついてないんですがw)もっといろんな音を出してみたいと思うようになりました.PC上で色々なエフェクターを使っていじくりまわすのもそうだし,生演奏で言うところのPAを通しやすい楽器が欲しくなったわけです.

というわけで,社会人になって少し金銭に余裕が出てきたところでヤマハサイレントチェロを購入しました.

ネットで適当に検索してみてもわかると思いますが,特に国内においてサイレントチェロを買うアマの人は練習用チェロとしての用途しか想定しておらず,個の楽器として捉えようとしている人が皆無な印象です.
ヤマハ・サイレントヴァイオリンをはじめとするエレキヴァイオリンはポップスやジャズでも見かける事が多くなり,ヤマハとしてもカラーヴァリエーションを用意したり5弦(通常のヴァイオリンの弦は4本)モデルを開発するなど,展開の多様化が契機の高まりを感じさせます.対するサイレントチェロはあまりに「練習用」に甘んじている残念なポジションのため,ネット上で音を聴ける機会すら限られている状態.

というわけで,ここは俺が率先して音を晒してみようではないか.ドヘタでごめんねーw
サイレントチェロの購入を検討している人も,音の傾向を知るには十分だと思いますのでご参考にどうぞ.

実際の録音を差し替えて音の比較検討

グダグダかいて申し訳ないですがここからが本題.実演テストです.
前述の同人音楽サークル・SOS団音楽隊で一緒にいろいろやってるになさん(nami0101)のアコギと合わせた際のデータです.俺の演奏が下手な事は知ってるのでその辺はどうか気にしないでください.
曲目:ゲーム「CLANNAD」より「汐」 作曲:戸越まごめ

Download(アコースティックチェロで録った元データ)
チェロはドイツ製で30何万ぐらいのAR-HOUSEにA弦がJARGAR,DGC弦がSPIROCORE.弓はArcos Silver.
録音マイクはAKG C3000B,プリアンプは練習スタジオ備付けのMACKIE 1402VLZ PROの入力部を使用.
特にマイクC3000Bはお気に入り.安価ながらラージダイヤフラム(デカい受音部)のマイク特有のマイルドで聴きやすい音になるほか,あれ?ステレオで録ったっけ?とにわかに錯覚するような不思議な広がり感もイイです.最近はかなり値下げされて入手しやすくなっているようですし,もうすこし奮発して上位モデルのC214を買うというのもオススメです.
ギター・チェロとも,Logic Pro上でEQとコンプレッサーで軽く音を整え,リヴァーブとコーラスを通して仕上げてあります.ギターとチェロのEQの設定とスペクトル分布はこんな感じ.


上記のデータのチェロの音を,サイレントチェロ SVC-210のライン録りに換えてみます.ちなみに弦はHelicore.

Download(サイレントチェロで録ったバージョン)

固ッ!軽ッ!といった感想でしょうか.
まず弦の振動を空気を介さず駒の下で直接ピックアップしているので,音になまった感じがなくバキバキのまま録れています.この中高域のカラカラに乾ききったような音がサイレントチェロの音色の特徴的な部分だと思います.アコギ用のピックアップで名高いL.R.Baggs社のパーツを使って幾分自然な感じを目指しているみたいですが,駒から伝わってきた振動をそのまま拾うという原理的にはまぁ納得せざるを得ない感じの音で,裏返して言えば個性的なところでもあるでしょう.指で指板を叩いたり弦を擦ったりする音もガンガン拾うのでそこは注意です.
ちなみに録ったままの状態では↓のように相当耳に痛い音なので,この段階で既にEQで2箇所のピークを中心にバッサリいかせてもらってます.

Download(サイレントチェロのライン録りそのままの音)

共鳴胴が無いということ

弦楽器は,弦を擦ったりつまびいたりすることで特定の周波数(音程)の振動が起き,それが胴体に伝わって,各部の板がつられて振動します.そうして作られる振動は,胴内部の空洞で反響を繰り返して豊かな響きの元になるとともに,主に低音がこもることで重厚な低音部の音色を作り出します

共鳴胴でのこのような振動の蓄積は,『いま鳴らしている弦』の振動を助ける働きをしたり,逆に邪魔をしてくれたりもするため,この「箱鳴り」をうまく制御するのが,弦楽器等の箱系作音楽器できれいな音を奏でるキモの一つということになっていると思います.同時に,「深く鳴らし込みつつ,スパっと切れる」というふうなそれぞれの挙動の質の高さが,楽器の性能を示す指標の一つでもあるはずですが.

サイレントチェロにはこの共鳴胴が存在せず,空気中に出てくるのは弦から直接鳴っている音のみであるため.音量を格段に小さく押さえることができているわけです.ですが,上記のような箱鳴りがまるごと存在しないことになるため,それによって得られる豊かな倍音や量感のあふれる低音,響きわたる高音といったものは得られず,ピックアップ後の信号処理で音を補正してこれらの特徴になんとなく近い効果を得ようとしているようです.胴に残っている振動や弦に帰ってくる振動のことは考えなくてもいいので,いくぶん鳴らしやすいという特徴も同時に持ち合わせていることになります.(なので持ち替えて適応するまでは,上記の録音のように少し前ノリ気味になったりならなかったり)

エフェクターを駆使して音を最適化

元のチェロの音に似せた倍音構成にする

Logic ProにはMatch EQというイコライザーがあります.ある音の周波数特性を覚えさせ,別の音の特性をいじって似た音にするという,何やら本当にできるならチートくさい道具です.まぁ実際は全く同じふうになる訳はないんですけどね.オールディーズ風のアレンジを手伝った時に,こともあろうにThe Beach Boysの音を覚えさせてマスターEQにブッ挿すというそれこそチートっぽいことをした時に使ったっきりですが.いやまあ確かにマジでちょっとそれっぽくなったので記憶に残ってるんですけどもw

Download(The Beach Boysの特性拝借の前例)
このMatch EQというものを使って,元のチェロの音の特性を覚えさせ,サイレントチェロの音の特性を適応させるという工程で似た音が作れるかどうかを試してみようと思います.
Download(元のチェロの倍音構成に似せたサイレントチェロ)
おお.なんか確かにわりと近いじゃないかw
EQのカーブはこんなことに.これはさすがに自分じゃちょっと作れないな.

上の項で自分でサイレントチェロにかけたEQと比べてみると,500Hzと2kHzあたりをバッサリ切ってるあたりは俺と同じではありますね.

あきらめてサイレントチェロの音に合わせて全体を手直し

アコギ+アコチェロを前提としたMIXをサイレントチェロに差し替えるという考え方がそももそもおかしい,というアプローチ.サイレントチェロの音の特徴を殺さないように全体的に設定をいじってみました.
ギターは低音を手伝いながらサイレントチェロのピークに合わせてところどころ谷を作ってやる感じに.コンプレッサーをきつめにかけてダイナミックレンジを落とし,細かい強弱を出すことは諦めて迫力を重視したみたいな感じですかね.チェロ側はその後にベースアンプシミュレータでほんのわずかにドライブしてやってます.リバーブがちょっと深すぎた気がするな.

Download(MIXしなおしバージョン)
悪くない.まぁ悪くはないんだけど,この音ならもうちょっとメリハリつけてパキパキ弾きたい感じですね.これがサイレントチェロらしさの一つの形なのかもしれません.

現状はこんな程度ですが,もっと激しいエフェクトをかけたり等,可能性はまだまだあると思います.宅録チェリスト,がんばります.

そういえば,奇作パズルゲーム「Braid」もBGMの一部にサイレントチェロっぽいパリパリの音が入ってました.

その他,運用上気付いた事

アンプを使うならベースアンプ

もちろんバンドとして合わせる楽器の構成にもよりますが,ベースを担当するにしてもメロディを担当するにしても,大きい音を出すならPAギターアンプよりベースアンプのほうが気持ちいい音が出ると思います.練習スタジオに置いてあるものでいうと,JC-120(ジャズコ)ではなくAmpeg B2REみたいな感じです.

重いです

コンパクトに折り畳める上に共鳴胴が無いから軽いと思いきや.結構重いです.
楽器として演奏できる状態で約3.8kg.一般的なチェロとしてはかなり重めな上に,細い胴体にぎっちり詰まっている感じなので結構キます.付属のセミハードケース(結構丈夫で安心です)に弓やACアダプタ等も一緒に入れて,7kgの状態で持ち歩いています.

サイレントチェロについて,他の質問等がありましたら遠慮なくどうぞ.

オマケ: ヤマハサイレントチェロ 各モデルの比較

現在ヤマハから販売されているサイレントチェロには

  • SVC-50(168,000円)
  • SVC-110S(275,100円)
  • SVC-210(264,600円)

の3つのモデルがあり,SVC-110Sのみ5万円相当のカーボン弓がセットです.サイレントチェロを店頭に置いているようなヤマハの販売店なら,各々2割引ぐらいで見てくれると思います.

購入前に試奏室に全機種を並べてもらい,弾きくらべまくった感想としては…

SVC-50は出音自体が解像感,レンジ感共に荒っぽく,細かいアーティキュレーションもつけづらい印象があります.ルックス的には胴体がブラックなほか,木材の質のせいか指板の色乗りがあまり良くない風合い.ですが,その肩肘張らない感じが逆にトータルで見てどことなくロックな感じを醸し出していて,さんざん書いてるように練習用ではなく一つのチェロ系楽器として見ると,単なる廉価モデルに留まらない魅力がある気がします.

SVC-110SとSVC-210は,音質および素材・仕上げのグレードの面では大体同等だと思います.細かい弓のタッチの違いなんかをより正確に拾ってくれるのはこの2機種.SVC-110Sのほうが出音が少しダーク,210はブライト気味な印象ですが,ミキサーやアンプ等,受け側のEQの設定次第で互いにカバーできる程度のものでしょう.

ちなみにどのモデルも,電気系を通さず(ヘッドホンもスピーカーも繋がずに),弦鳴りを直接聴くのが一番耳ざわりがいいし弾きやすくもある,というのがほんとのところです.

造形


YAMAHA公式サイトより
SVC-110Sはいくぶんアコースティックチェロに似たフォルムで,弦の保持方法にも古典的なチェロと同じペグ式(木の棒に弦を巻きつけ,先細りの穴に押し込んで固定するだけの方法)が使われています.このあたりはトリッキーなことをしていない分本体価格が安く仕上がっているようで,カーボン弓を付属品として加えることで,見かけ上の価格をSVC-210と揃えている感じはあります.

SVC-50とSVC-210は,見るものの目をひく攻撃的なカマキリ型フォルム.消音楽器としては不要である共鳴胴を外形すら残さず取り除きながら,演奏時の保持に必要な部分をせり出すような形で作ってあるデザインですね.これによって折りたたみが可能になり,移動や収納がコンパクトになってます.弦の巻き機構が他のチェロとは異なっているのもこの2モデルのポイント.ペグではなくギアを使って弦を巻き上げるようになっているため,右手で弾きながら左手でチューニングができます.ペグは押し込む方向に力を入れ続けながら回さないとすぐに抜けてしまうので,こういう芸当は従来のチェロではほぼ不可能でした.バラしてメンテナンスしやすいのはやはりペグ方式なんですけどね.

外形や歴史ではなく,必要な機能を幹として捉え,昔のものをリビルドした引き算のデザイン.まさに機能美だと思います.

Athena 2011 レビュー

組み付けの記事作成にやたらと時間を使ってしまいましたが,ロードバイクのグループセットをシマノ・ティアグラからカンパニョーロ・アテナの2011年モデルに変更し,500kmほど走ったのでレビューっぽいことをしたいと思います!

ところでロードバイクモータースポーツの雑誌では,レビュー・レポート,もしくは感想や評価の事をなぜか「インプレ」と呼ぶ独特の風習があって,消費者もその影響をかなり受けている部分がある.インプレというのはインプレッション,つまり印象という意味の単語なわけで,少し触ってみた程度の軽い感触を数行で述べるようなイメージがあるのだけれど,「徹底インプレ!」とか言ってA4まるごと1ページ割いたり,「1年乗り込んだのでそろそろインプレ」等という言い回しに使われていてかなり違和感があったりする.1年乗って印象しか語ってないわけでもないし.まぁ別にどうでもいいけど…

ブレーキが神

乗ってすぐわかったんですが,入力(握る強さ)に対してブレーキの効き方がリニアに対応してとても気持ちいい.弱く握れば弱く効き,強く握れば強く効く.この変化の幅,手元に返ってくる反力の感触に病み付き.以前はティアグラの本体にアルテグラのパッドを付けてたんですが,アテナに比べるとかなりスイッチ的な効き方で,特に初期制動の立ち上がりが悪くてまさにカックンブレーキ.「シマノブレーキはストップ装置,カンパブレーキはスピードコントローラ」みたいな表現をよく聞きますが,公道では逆に危ない気がするフルブレーキ時の絶対的な制動力については知りませんが,カンパはブレーキ中の制動力の調節に優れている印象で,少なくとも赤信号の時にスムーズ・急制動気味を問わず思った通りの加速度曲線を描いて狙った場所に止まれるのはカンパの方だなと思います.
これにエルゴレバーの握りやすさが合わさるんだからまさにヘブン状態.ブラケットポジションでは手で包み込むようにレバーを握れるので,トレインや集団の中での微妙な速度調整なら人差し指一本でできるし(シマノレバーじゃ動きもしないw),下ハンドルを持ってのダウンヒルコーナリングではブレーキを当てながら車体の倒し込みを調節する瞬間が楽しすぎる(FP1のヘッド周りのたよんなさも顕著になってくる気もするんですけど).アテナに変えてから一番楽しいのはブレーキング!

また,カンパのブレーキユニットは,フロントはデュアルピヴォット(テコの支点が2つ),リアはシングルピヴォット(テコの支点が1つ)と前後で別の種類のブレーキが使われています.シングルはデュアルより効きが劣るといいますが,ブレーキをかけると前荷重になるのでリアの制動力はフロントほどは発揮され得ないというところに注目し,微調整の性能の方に振った結果のようです.カンパの動画がとても分かりやすい.

絶対的な制動力を求める人のために,今年からリア用のデュアルピヴォットモデルの販売も開始したようですが,シングルピヴォットでも,何も考えずにギュっと握れば普通にホイールがロックする程度には制動力があるので特に必要無いと思いますよ.
ブレーキの効きは,ホイールのリムとの相性も少なからずあるかもしれません.ホイールが同じカンパのEURUS 2way-fitなので,相性はまず悪くないでしょう.

レバーは神.変速系の配置は一長一短.ブラケットの持ちやすさは個人的にはOK

シマノSTIのブレーキレバーは,変速機をレバーの根元に埋め込んだために大型で,さらにその影響でレバーの支点が下の方に押しやられているせいで,単なるフツーのブレーキよりもやや引きにくくなってます.比較対象として70年代のフレームに組み付けてみたティアグラのレバーの写真もご覧下さい.超適当に取り付けたのでバーテープがちゃんと巻けてないのとかそもそもケーブルが取り付けられてないのとかは無視してw


カンパのエルゴパワーは変速機をブラケットの内部(ハンドルとレバーの間)に配置していることで支点を上の方に持ってきています.このため引きづらさはなく,さらに形状もかなり練られている感じで握りやすくなっていると思います.ティアグラは指を手首の方向に近づけるストレッチみたいな動きになりますが,アテナは普通にグーを作る形で引けます.

工夫された形状のおかげで,前述のように人差し指でブレーキを当てることもできます.


ただ,ここ最近のシマノも構造をカンパと同様にしてきているため,握り心地やレバーへのアクセスは幾分似ているんじゃないかと思います.じっくり触ったことがないので比較できませんが.

変速機の操作系は,シマノブレーキレバーを横に倒してギアを上げる,内側レバーを横に倒してギアを落とすという仕組みになっています.これに対してカンパは,内側レバーを横に倒してギアを上げ,親指レバーを押し下げてギアを落とすという仕組みです.いくつかのポイントをまとめると

  • 変速はケーブル巻き取りを伴うギア上げのほうが力を使うが,大きなブレーキレバーを巻き取りに割り当てているシマノのほうがテコの原理的に小さい力で操作可能
  • ダンシング中に変速操作をしやすいのはカンパ.ブラケットポジションでハンドルをグイグイ振っている時に,親指を離すのと中指・薬指・小指を離すのではどっちが安定するかを考えると自明か.
  • 下ハンからの変速はどっちも可能.シマノはブレーキレバーまで指を伸ばしてさらに内側に倒すので遠い.カンパは内側レバーが堅くて親指レバーが遠い.どっちもどっちな気がするw


ちなみにシマノのロード向けエントリーモデル(2300やSORA)も親指レバーで操作しますが,下ハンドルからは指が届かないほど遠くに配置されてしまっています.上位モデルとの差別化をするためか,はたまたカンパ保有の特許の侵害を避けるためか…等と思っていたんですが,よく考えてみると前述した変速機の位置の違いによる都合が最も大きな要因だと言えそうです.
俺は手は小さいほうではないので,「(1)小さくまとまったレバー部+(2)手のひらにフィットするブラケット部=包みこむようにレバーを持てる」という公式が成立してとても良い気分ですが,特に(2)については好みによるところがあるかもしれません.(1)だけを取り上げて「カンパは手の小さい人におすすめ」と謳っている例をいくつか見たことがありますが,(2)を満たすためには手がある程度大きい必要があるんじゃないか?という疑問もあります.女性などでカンパをお使いの方の感想も伺ってみたいところ.

変速性能

どっちも特に問題無いと思います.あえて変化があったところを挙げるとすると,フロントチェーンリングをコンパクト(50T-34T)からノーマル(53T-39T)にした事に伴って外側と内側の歯数の差が少なくなったため,変速性能はアップしたように感じます.でもこれは変速系統の性能に由来する効果ではないですね.

11速

11速にしようと思い至った経緯について述べた記事を見返すと,そもそもコンパクトクランクをやめたいなと思った理由の一つに「フロントギアを変速した際に,ギア比を合わせるためにリアを3〜4段も変速しないといけないのがイヤ
という点を挙げていました.「ノーマルクランクを導入しフロントギアの外内の差を小さくすることによってこれが解決する」と.
でもですよ.
よく考えてみるとですね.
仮に9速のままフロントギアの落差を小さくすれば,リア変速の煩わしさは少なくなりますけど,
これ11速じゃん.
そう,リアの枚数が増えたから結局3〜4段の変速が必要になりました\(^o^)/
アテナ以下のグレードではギア上げが同時に3段,落としは1段までですが,アテナより上のグレードで採用されているUltrashiftシステム採用の機種は,1回の操作で上げが3段,落としは5段も同時にできます.これは11速時代の変速に対する最適なソリューションだったのですね…

まぁ逆に言うと,11速でコンパクトクランクの人はフロント変速のたびにリアを5〜6段近く上げ下げしてやる必要があるという事になるので,余計にUltrashift対応のグレードがオススメと言っておくべきな気がします.

11速のスプロケットは,12-13-14-15-16-17-19-21-23-25-27という歯数構成のものを選びました.かなり幅広く使えてGood!
10速を使っていると,17と19の間の負荷の差が大きく感じることが多いようで,上記構成の27を取って18を入れる構成のギアを選ぶのが主流のようです.俺は一山越えるならともかく二山目に入って激坂なんか出てきたら脚力的に終わるので,しばらく27を保険につける構成で使っていこうと思いますがw

重量

ティアグラからアテナに替えることによって450gの軽量化となりました.漕ぎ出しは速いような気がします.登りも少し楽になったような気がします.カーボンクランクなので足への負担が軽減してる気がします.(実際このところ山に行くたびに出ていた膝痛が出なくなりましたが,さぁクランクのおかげなのか何なのか)
ヒルクライムをすればタイムの差になって出るかとも思いますが,筋肉・心肺・体調・山に行くまでの疲労なんかまで条件を揃えて比較するのは現実的でなく,そもそも路面凍結の都合で,行きつけの奥多摩に最後にティアグラで登ってからもう2ヶ月も経っちゃったんで何の参考にもなりませんw

結局

今回交換したコンポーネント(グループセット)は言わば入力装置で,パソコンで言うところのマウスとかキーボード.操作感が変わって操縦がとても楽しくなりました.しかし動作クロックも速くなってないし電源が大容量化したわけでもないので,これを機にたくさん走って強くなろうと思います.
FP1はピナレロロードバイクで一番安い所謂エントリーモデルですが,ピナレロの歴代車種の中で見ると,伝説の名車PRINCE SLから2006 GALILEO,2008 FP2,そして2010 FP1と,だいたい同じスペックのアルミバイクがフルカーボンモデルのあおりで年々低価格帯に押しやられているだけで,フレームの素性としてはそう悪いもんじゃないと思います(ネーミングはあまりに味気ないが…).ということでガタが出るまではこのフレームに乗り続ける気持ちでいます現状.

ちなみに余ったティアグラで通勤用のロードを組んだので,この顛末も後日紹介します.

PINARELLO FP1 コンポーネント組み替え記(7) - ディレイラー調整

FP1 TIAGRA→ATHENA組み替え記
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)

これまででAthenaの組み付けは一通り終了したので,最後にディレイラーの調整をして変速が正常に行われるようにします.組み替えの記録としてはこれで一段落,という事にしたい!ここでは,メーカーやモデルを問わず,ディレイラーの一般的な説明をしてみようと思います.

リアディレイラー調整

まず,変速は以下のような機能の組み合わせでできています.

  1. 複数並べられたギア
  2. ギアにかかるチェーン
  3. チェーンをギアに沿わせるガイド(ディレイラー
  4. ガイドを動かすワイヤー(ケーブル)
  5. ワイヤーを引っ張る変速機

要は,ガイドを動かしてチェーンの通り道を変え,違うギアにひっかけてやることがディレイラーの仕事なわけです.
突然ですが,ここで6段変速の場合を例としてお絵描きしてみましたので.この図を参照しながら変速機のしくみについて説明しようと思います.ちなみに一応自転車に興味が無いがメカ好きな人へ向けて書いている節もわりとあるので,メーカー用語や自転車用語はあまり用いず呼称は我流にしてますのでご了承下さい.

わかりにくェ…

変速機の歯車,というのがいわゆるシフターの中に埋め込まれている部品で,カチ,カチと手元でシフト操作をするアレを動かすたびに,歯車が右もしくは左に回ります.歯車の絵の下に横線に目盛りをふったものも描いたので,これを対応させて考えてください.

緑色の矢印は変速動作の流れを示したものです.

(i)ケーブルの繋がった歯車を回す
(ii)ケーブルが巻き取られ,引っ張られる
(iii)ケーブルのもう片方に繋がったディレイラーがつられて引っ張られて動き,隣のギアの上にくる
チェーンはディレイラーに沿って動くので,この結果変速が実現するというわけです.

紫色の矢印調整できる可変の部分です.
  • ワイヤーテンション(張力)
    真ん中のグラデーションは,シフトケーブルをどの程度引っ張っているかを表しています.左端(青)は全く引っ張られておらずたるんだ状態,右端(赤)はたくさん引っ張っている状態を示しているわけですが,歯車の位置との対応はユーザーが調整します.たとえば1速の時にどのぐらいひっぱられた状態かは,こちらで引っ張りを調整して決めるということです.ただし,歯車が動いたときに巻き取られるケーブルの長さは歯車が決めます.歯車の歯が等間隔なら(普通ははたぶんそう),シフトチェンジのたびに同じ長さだけケーブルを引っ張ることになるでしょう.
  • ゼロテンション時の位置
    前述のようにケーブルを引っ張ってディレイラーを動かすわけですが,ケーブルを全く引っ張らないときのディレイラーの位置をここで調整します.ディレイラーにはバネが組み込まれているので,ケーブルで引っ張っていないと,図でいう左方向へどんどん戻っていきます.この戻りの限界を調整するわけです.ここでディレイラーの位置が1速ギアに来るように調整すると,ケーブルを引っ張らない状態として基準位置が決定するわけです.
  • 移動限界
    ワイヤーをたくさん引っ張ったとして,どこまでディレイラーが動くかをここで調整します.ちなみに俺は最初はゼロテンション時の位置とこの移動限界を10等分とかするようにディレイラーが動くと誤解していました.これは大きな間違いで,前述のようにワイヤーを引っ張った分だけディレイラーが動きそのワイヤーの巻き取り量は変速機の歯車で決まるので,移動限界の位置を調整するのは,せいぜいディレイラーの動きすぎを防ぐためだと考えていいと思います.とはいえチェーンが行き場を失って外れるだけならまだしも,端のギアのすぐ横にはホイールのスポーク等があったりして,ディレイラーが巻き込まれて後輪が崩壊したりすると下手すりゃ大ケガ.調整は大事です.
調整のキモ(?)

ゼロテンション時の位置から,ケーブルが歯車に従って均等に巻き取られて,ディレイラーが均等に動く.
これができれば完成形なのですが,ここで落とし穴が.ケーブルの巻き取り量とケーブルの引っ張り量は,イコールになるとは限らないのです.
何ぞ?という感じですが,ケーブルがたるんでいると,巻き取っても単にたるみが取れるだけなので,ディレイラーを引っ張ってくれないのが主な原因です.1速のディレイラー位置は前述のゼロテンション時の位置調整でバシっと決まってくれちゃうため,ケーブルのたるみを気にしなくてもいいのですが,ハンパにたるんだ状態を基準にしてしまうと,次の変速が等間隔にならないので,2速もしくはそれ以降のどこかでおかしくなってしまいます
とはいえケーブルは弦のように微妙に伸び縮みすることもあって,「ここからここまではたるんだ状態.ここからが巻いた分だけ引っ張られる領域!」とゼロイチの判断はできないという現実があるので,みんなディレイラーとチェーンと目が直線に揃う視点で何分もにらめっこしてるわけですw

このテンションの調整方法に関しては,ディレイラーのマニュアルを読むとメーカー流の設定方法が記載してあります.各メーカーとも,歯車の幅を微妙に変化させるなどして色々工夫してるかもしれないので,マニュアルに沿ってやるのがやっぱり正直者でしょう.そういうことにしとこう.
今回のカンパでは,ある程度上のギア(11速の場合は5速)にかけた状態でガイドプーリーとギアのテンションを調節して真っ直ぐ揃うようにすればよいとの指示でした.

ちなみにシマノの場合は,2速から3速へ歯車が回る寸前(カチッと鳴る寸前)の状態でチェーンが3段目のギアと擦れてカリカリなっていればいい,と少し複雑な指示があります.


最後にチェーンのテンション調整です.仮に完璧にディレイラーが動いても,チェーンがゆるゆるの状態では隣のギアにあえて移動してくれません.カンパでは,この引っ張りの強さを調整ネジで調整し,一番大きなギアにかけた状態で,ギアと上プーリーの間隔が7mm以内になるようにします.

フロントディレイラー調整

フロントディレイラーはチェーンテンション調整は無い(リアがまとめてやっている)し,ギア幅の余裕も大きいので,リアディレイラーよりいくぶん簡単です.調整のキモとなるのは,シマノとカンパのフロント変速機構に対する考え方の違いです,
トリムとは,シマノが音鳴り解消のために導入している考え方です.前後にそれぞれ複数のギアを装備している今回のような自転車では,前後とも変速に伴ってチェーンの横移動が大きくなります.フロントで内側ギア,リアで外側ギアを使うような場合,チェーンが斜めにかかることになる結果フロントディレイラーがチェーンに触れてしまい,チャリチャリと異音が発生します.この現象は,変速しない程度にフロントディレイラーを少し動かしてやると改善します.シマノのマニュアルでは下図のように説明されています.

そもそもギアの過剰な斜めがけはチェーンへの負担が大きくなるためやらないのが一番という定説にはなっているのですが,このトリム操作のために,シマノではフロント2速用のシフターでも4回シフトできるようになっています.先程の図に合わせて描くと下図のようになります.

わかりにくくてすみませんが,ディレイラーの枠がかぶりまくっていてはさらにわかりにくいと思ったので,移動幅をデフォルメしたり枠の大きさを変えたりして描いてみましたw さすがにおそらくもう少し均等に近い動き方をすると思います.点線がそれぞれトリムされた状態で,1.5速,2.5速と表現しています.
あるギアにチェーンがかかっているとき,左寄り,右寄りの2通りの状態を選べることによって,斜めがけをしたときのチェーンの接触を防いでいるんですね.そもそも最近はディレイラーの形が工夫されてきたようで,派手な斜めがけでなければトリムをしなくてもチェーンと接触しない形状にする流れのようですが.


さて,上述のようなトリムの機構をとりいれたシマノに対して,カンパはこんな感じでした.

うっはーわかりにくい.でもほんとにこんなんなんですよw
歯車はなぜか7段もあって,細かくトリムが調整できると思いきや,歯車一コマ当たりの移動幅は細かくないので4コマ目で移動限界まできてしまいました.これ以上動かせるように設定しても5コマ目でチェーンが外れてしまう感じ.なので,1コマ目は内側ギアの基準位置に合わせ,2,3コマ目をトリムとして使い,4コマ目を外側ギアに使うという設定が一番現実的でした
マニュアルでも「3クリックしてギアを上げる」と書いてあるので,メーカーの推奨する動作であることは確かなよう.一応カンパ使いの人にTwitterで聞いてみましたがやっぱりこれで正解だそうです.「アウターのトリムは無し,というか2,3コマ目もトリムっていう考え方なわけではない」と.
まぁ確かにアウタートリム無しでも音鳴りしないようにセッティングできたから問題ないんですけど,なんでこんな仕組みになってるのか不思議だ.何か理屈をご存知の方,教えてください.


で,最後にブレーキケーブルとシフトケーブルの末端にエンドキャップをつけて終了!!なんですが,なぜかケーブルセットにはインナーエンドキャップがついてませんでした
仕方が無いのでシマノ用のばら売り品を買ってきてつけました.

シマノ インナーエンドキャップ インナーエンドキャップ (φ1.2 mm) 10個入 35585

シマノ インナーエンドキャップ インナーエンドキャップ (φ1.2 mm) 10個入 35585

SHIMANO(シマノ) インナーエンドキャップ φ1.6mmブレーキ用 10個入り Y62098070

SHIMANO(シマノ) インナーエンドキャップ φ1.6mmブレーキ用 10個入り Y62098070

完成!!

ついに完成形の写真を貼れる!!長かったよ!
重量はボトルケージ込でジャスト8.0kgとなりました.450g程度の軽量化です.
もうこんなに長い記事を書く事はそうそう無いでしょう.ブログ開始早々若干辛いお題でした.自分の備忘録コンポーネントの組み替えに興味が有る人への情報共有,ついでにメカ好きのうんちくを入れて書いたつもりですが,ほんとにめちゃくちゃで文章も分かりづらくて申し訳ない.

今後は使い心地等のレポートも逐一書いて行こうかな,とか思ってるんですけどもね.




FP1 TIAGRA→ATHENA組み替え記
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